コラム「成功する朝型勤務のポイント」今後台頭する「ミレニアル世代」の採用が会社の成長の鍵となる?

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こんにちは。株式会社朝6時 代表取締役 池田千恵です。

 

これから週に1度、こちらのサイトで「始業が早い会社 遅い会社の違い」に着目したコラムを書いていきます。どうぞよろしくお願い致します。 第1回目の今回は、優秀な社員の採用と朝型勤務の関連性についてお伝えいたします。

 

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■ アメリカでは「ミレニアル世代」が企業の競争力の鍵

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「ミレニアル世代」という言葉をご存じでしょうか。 ミレニアルはmillennial(千年紀の)という意味で、アメリカでは1981年~2000年生まれの世代を指します。生まれた時からインターネットが発達している環境で育った世代です。

 

アメリカではベビーブーマー世代よりも人口が多く、ミレニアル世代の価値観を理解することが、企業の競争力の鍵を握るというほど影響力が強まっているそうです。

 

ミレニアル世代の特徴としては、組織の一員として所属することが誇り、というよりも、「社会に役立つことするために組織を活用したい」という気持ちが大きく、社会奉仕やボランティアに積極的という特徴があると言われています。

 

ミレニアル世代の状況を知るにつれ、これまでのように、会社に忠誠心をもち、組織に捧げる、という価値観から、会社の価値観や社会的なミッションに共鳴し、パートナーシップを組む、という意識の流れが起きていることを感じます。

 

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■ 日本でも、優秀な社員ほど「二毛作」を求める時代へ

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「日本は少子高齢化が進んでいるし、アメリカは事情が違う」と思われる方も多いかもしれませんが、そうは言っていられません。

 

アメリカの流れは数年後に日本の流れとなると言われていますし、すでに日本でも、若手の優秀な社員は「二毛作社員」(同時に2つの会社に所属したり、仕事をそれ以外の活動を平行して行う社員)となっているという専門家の指摘もあるのです。

 

参考:日経ビジネスオンライン ”「二毛作社員」を抱え込め” 今いる会社だけにこだわらない働き方を認めますか?」

 

現在、日本では、「ノマドワーク」「ゆう活」「ダイバーシティ」などのキーワードがニュースを賑わせ、働き方に関する意識革命が起きていると言われています。

 

実際私自身も、昨年会社経営とNPOの職員の二足のわらじをはき、日本における「ミレニアル世代」の皆さんと接する経験をしたから分かるのですが、優秀な人材ほど、大企業でのキャリアを捨て、組織のミッションに共感し、社会課題を解決するために「ほとんど手弁当でもいいから手伝いたい」と喜んで働く人が多かったように思います。

 

このような「二毛作社員」が増えれば増えるほど、1社めの仕事を終わらせて、その後2社目の仕事に向かう、という働き方が今後当たり前になっていくことでしょう。

 

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■ 会社へ忠誠心を持ち働く最後の世代「団塊ジュニア」が直面する「子育て」「介護」

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今後を担う若手の意識変化だけではありません。会社に忠誠心を持って働く最後の世代「団塊ジュニア」が直面する「子育て」「介護」という問題も迫ってきています。

 

私も団塊ジュニア世代ですが、妊娠できるタイムリミットも迫り、子育てが身近な話題になってきましたし、我々の親世代の介護という問題も今後表面化してくることでしょう。

 

今までは、仕事中では測れないコミュニケーションを「飲みニケーション」で補ってなんとか回していたことも、今後は、「飲みニケーションをしたくてもできない」という状況になっていくことは容易に想像できます。

 

働き盛りで今企業を担っている世代も、このように子供を保育園に預けている間、親をデイサービスに預けている間、という、限られた時間しか働けない状況となります。つまり、嫌でも長時間勤務との決別を迫られる環境になってきているということです。

 

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■ 朝型勤務は、労働時間でなく成果で評価し、優秀な社員を囲い込む有効な手段

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このように、労働時間でなく生産性を重視した働き方が当たり前になっていく今後、注目されるのが朝型勤務です。

●限られた時間で効率的に仕事をする準備を朝から整えることで、生産性が上がります。

●介護や子育てで残業ができない優秀な社員が、労働時間の長さのせいで仕事をあきらめることが少なくなります

 

また、導入過程において、次のようなメリットもあります。

●生産性向上:ゴール逆算社員の育成

●発想力向上:就業後にスキルアップの機会ができる

●健康増進:早寝早起き習慣促進

●人件費抑制:ダラダラ残業社員減少

 

同じような制度で「フレックス制」がありますが、フレックス制とは根本的に考え方が異なります。

 

フレックス制とは、従業員が日々の始業・終業時刻を自身で決定して働く事ができる制度で、働き方に自由性があるため、優秀な人材の採用や定着の向上につながるのは朝型勤務と一緒ですが、自己管理ができない従業員の場合、時間に対してルーズさが許されるものと勘違いされやすいというデメリットがあります。

 

朝型勤務は、朝の出社時間を固定させ、ゴールを逆算する習慣を意識させることで、頭脳系労働を朝に集中し、午後は余力で仕事をする新しい仕組みです。

 

あなたの会社は、優秀な若手社員を今後も取り込み続けることができますか?それとも、お荷物社員を抱え込み悩み続けますか?


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