コラム「成功する朝型勤務のポイント」朝イチの集中力マネジメントが生産性向上の鍵となる

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こんにちは。株式会社 朝6時 代表取締役 池田千恵です。

 

「働き方改革」が政府主導の国家戦略として捉えられてきており、新聞やネットなどでも毎日のように「働き方改革」「生産性向上」のキーワードが並んでいます。

 

処理すべき仕事が格段に増えたのは、実は社会的背景として仕方がないことなのかもしれません。

 

ノーベル経済学賞受賞者のハーバート・サイモンは、1970年代にこう述べています。
「情報の豊かさは、注意の貧困をもたらす」

 

情報化時代、確かに便利にはなりましたが、情報が多いゆえに処理しきれず、いっぱいいっぱいになってしまうことが増えてきているのです。

 

気軽に誰でも情報共有ができるがゆえに、メールアドレスの「cc」が「念のため入れておこう」で一杯になってしまったり、ccメールだと思って見逃していた案件を、「あれどうなってたの?」と急に聞かれて、あわてて過去メールを検索してみたり…。(だったらccに入れるなよ!という話ですが、念のため案件でccは増えるばかり…)

 

会議の目的が明確になっていないまま資料を作っているので「念のため」のバックアップ資料が本体よりも多くなり、結局使わない資料に何時間もかけていたり…。

 

私たちは、じっくり考える時間がないから「とりあえず」「念のため」とわざわざ情報を増やして、自分で増やした情報で自分を苦しめているのです。

 

情報量が増える時代からは逃れることはできません。私たちにできることは、その情報をいかに取捨選択して、すべきこと、しないこと、急いでやること、そうでないことを仕分けすることです。

 

そのための手段として弊社が提案しているのは、朝を活用することで社員の集中力をマネジメントする手法です。

 

朝は、睡眠で前日までの情報が整理され、頭がクリアになっている状態です。

 

かつ、メールや急ぎ案件など、追い立てられる仕事から解放される時間帯です。

 

その時間に、緊急でないけれど重要なことを一気に済ませてしまい、日々のタスクをクリアする気持ち良さを味わおう、というのがコンセプトです。

 

知識労働の肝は2つ。
1.成果につながる仕事の見極め
2.成果につながらないことの削減

 

これがおざなりになっているから、「念のため案件」で増えて行く情報に溺れてしまいます。

 

しかし、上記の知識労働の肝を考えようとするには、私たちにはあまりにも時間が足りません。なぜなら、上記の肝は、考えるのにおっくうなため、つい後まわしにしてしまいがちだからです。

 

時間は、「つくろう!」と意識しないかぎりできないものです。「やらないといけないけど、やれないな」「この仕事がおわったら考えよう」と思っている限りは、いつまでたっても時間は作れません。

 

だったら、朝イチで、その考える時間をつくってみませんか?

 

時間と貯金は似ている、と申し上げましたが、唯一違うのは、お金は頑張り次第で取り戻せるのに対し、時間はどんなに頑張っても取り戻せないことです。

 

仕事にとりかかる前に、なにを、どれだけ準備するかを意識することで「忙しい!」というイライラは格段に減ります。

 

朝は、自分の意思次第で誰にも邪魔されないひとときを作れる唯一のチャンスです。

 

最後の追い込みより最初の仕込みで、社員の集中力をマネジメントできるか否かが、働き方改革を推し進められるかどうかの鍵となります。

 

今後その具体的手法についてもコラムにてお伝えしていきます。

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■ 企業や自治体の朝活関連ニュースピックアップ

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モーニング発祥とされる、愛知県一宮市の
商工会議所が開催の「朝学」→
朝学:モーニング食べながら健康の講義 一宮で今年も /愛知 – 毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20170207/ddl/k23/100/190000c

日本特殊陶業は「働き方改善指数」という独自の指数を導入。新規業務や合理化した業務など仕事量の増減を指数化してほかの職場と比較できるように
→「働き方改革」中部でも 人材確保・生産性向上へ  :日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO12639750X00C17A2L91000/

社長自らが終業時刻を「宣言」→
パナソニック、夜8時退社に 国内従業員10万人に社長通知  :日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ01HX9_R00C17A2EA2000/

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■ 株式会社 朝6時 代表取締役 池田千恵メディア情報

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東洋経済オンラインで朝活用の有効性について連載しています。

朝時間はあえて「非効率的」に過ごすべきだ
頭の「棚卸し」をするなら、朝こそ最適だ
http://toyokeizai.net/articles/-/149700

残業を「会社のせい」にする人に欠けた習慣
早起きすれば「仕事のムダ」も見えてくる?
http://toyokeizai.net/articles/-/152338

「だらだら過ごす夜」の罪悪感と決別する方法
2浪目の受験生が編み出した朝勉強の極意
http://toyokeizai.net/articles/-/156732

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■ 株式会社 朝6時 働き方改革コンサルティングのお知らせ

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知識労働の肝である
1.成果につながる仕事の見極め
2.成果につながらないことの削減

を朝の始業時に行うことで生産性を向上させる
ためのコンサルティングを行っています。

(標準工程6ヶ月。月2回訪問)

業務内容説明は無料で行っておりますので、お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。


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